表と裏の高速回転

色々な気持ちを忘れない様に

怖いもの見たさ

きっとそうだ。丁度20年前の事だ。

 

あの日は、暑くて寝苦しい夜だった様な。

 

昼夜逆転

 

とまではいかないが、当時私は24時に仕事を終え、朝は9時に起きる生活をしていた。

 

寝るのは大抵深夜の2時位。

それまでにご飯を食べ、風呂に入る。

 

就寝するまでの束の間のひととき。

 

とっ散らかった部屋の、ベットの横の地べた。

無造作に置かれたテレビを視聴する。

 

あの頃は、実験的な番組が数多くあり、深夜放送は本当に面白かった。

 

野心を抱く製作陣や、出演者。

少ない予算をものともせず、ギラギラと熱量を放っていた。

 

—私も少しは触発されないと。

今日も何か面白い番組はやってないかなあ。

 

独り言を言いながら電源を入れる。

 

ザッピングの最中、

 

何か、

 

「アニメ」

 

の様な絵が一瞬垣間見えた。

 

ほう。

今日はアニメだ。

 

チャンネルを合わせる。

 

すると、今まで見た事が無い異様な世界が広がっていた。

 

後に知る映画の名前は、

 

「ファンタスティックプラネット」

 

ゾッとした。

 

いや、ゾの数足らず。

 

ゾゾゾッ

 

てなった。

慌てて一回チャンネルを変える。

 

なんだアレは。

 

私の芯に、クル。

 

怖がり世界ランカーの私。

こんな深夜に、もう見ない、見るもんか。と思う心と、

 

怖いもの見たさ。

 

綱引き後、とんでも無い事に、怖いもの見たさが勝ってしまった。

 

本当に良いのか。

 

手がチャンネルを変えた。

花も恥じらう乙女の様に、両手で顔を押さえながら、物語の行末を見届けた。

 

結果、グロテスクなシーンも、おどろおどろしい場面もそうなかった。

 

しかし、全体的に、

 

「狂気」

 

を感じた。

 

それから幾年月。

 

最近、あのゾゾゾッの正体が知りたい。

などと、私の中に変な好奇心が芽生えていた。

 

そして、満を持して先日。

 

「ファンタスティックプラネット」

 

視聴会開催。

 

子供には刺激が些か強すぎると思い、妻と二人で見る事になった。

 

—雰囲気出るやろ。

 

そう言って妻は、部屋の電気を消す。

怖いが、否応なく雰囲気が出た。

 

徐に再生ボタンを押す。

 

…これよこれ。

 

我々は奇妙な世界にどっぷり浸かった。

 

二度目視聴後の感想。

 

ゾゾゾッの正体は、怖い絵柄や雰囲気では無かった。

 

「表情と音楽」

 

これが、どうしても私の理解の範疇を超えていた。

作り手の意図が、見えないのだ。

それが、私を不安にさせ、結果ゾゾゾッとしたのだろう。

 

やはり、見る人を選ぶ映画だと思った。

 

p.s見たことある方は、どんな感想か教えて下さるととてもありがたいです。

 

見た事ない方。

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ファンタスティック・プラネット (字幕版) 

 

妻はそこまで怖くないって言ってました。自己責任でお願いします。

 

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