先日、妻の誕生日だった。
お祝いにケーキを買いに行く。
近所でも美味しいと言われている、大人気のお店。
丁度、誕生日がお店の長期休暇明けにあたり、売り切れてやしないか、ドキドキハラハラしながら、車を走らせた。
駐車場がいっぱいだったので、妻だけ店内へ。
運良く買えた様で良かった良かった。
家に帰り、ご開帳。
じゃじゃじゃーんじゃ。
フォトジェニックもへったくれもあったもんじゃ無い。
お店の方、すみません。
つまり、私は写真もヘタクソだ。
早速家族4人、誰のものと決めずに、フォークで突っついていく。
流石、大人気のケーキ屋さん。
一口食べると、
味の波状攻撃や〜
色々な味が私の中を駆け抜ける。
この味は?
この香り?
この食感?
これはいけない。
味の答え合わせなんて、必要無いのに、動き始めてしまった私の脳。
向かいの妻は、
「うぃっすぃ〜」
(ケーキをほうばっている為、口を閉めたまま発音。訳 おいっし〜)
の連呼。
彼女は味に身を委ねている。
きっと、これが本来の楽しみ方なのだ。
私は、いい物や、値段の高い物だと言われると、理由を考えてしまう悪い癖がある。
いとをかし。
趣がある、興味深い。と難しく理解しなければならない義務感を、誰に言われているでもなく背負ってしまう。
ある意味、たまにスーパーに置いてある百円位のケーキの方が気楽で良いとさえ思う程。
ただ、今回の事で、頭でついていく必要が無いと、見事に腑に落ちた。
絶対、次はジェットコースターに乗るつもりで食べる。
もちろん、心の両手はバンザイだ。
振り回されて落ちるのは、
ほっぺた
だけだろうから、安心して舌鼓を打とうと宣言した。