表と裏の高速回転

色々な気持ちを忘れない様に

私は考えすぎる。

 

小さい頃から勘が悪く、物事の要点を見つけるのが下手だからだろう。

いちいち小さい事につまづいては、エネルギーを浪費する。

 

正直、私である事に疲れている。

 

—頑張れ。

 

私はこの言葉が、好きじゃなかった。

 

このフレーズが出てくるタイミングはかならずと言っていいほど、

 

「頑張って」いる時だから。

 

これ以上、回転数が上がらない。

私は、必死になってやっている。

それを見ているだろうに。

 

その上で、もう一段階ギアを上げろと言うのか。

 

素直だったあの当時、言われるがままに熱量を作り出そうとした。

それからのルートは勝手知ったるお決まりの道が続く。

オーバーヒートを起こした頭と心と身体は冷静に物事を見る事が出来なくなる。

 

ようこそ。

いつもの失敗ルートへ。

 

疲れ切った瞳で、振り返って見ても、経験も何も残っていない。

見渡す限りの荒野が広がる。

 

こんなみじめな結末の繰り返しでいいのか。

 

その上、失敗した事を他人のせいにして楽をしていないか。

 

そうだ。

 

どうせ考えすぎるのだ。

もっととことんまで  

 

考えてやろうと

 

考えた。

 

 

そこで、

 

「頑張れ」

 

を注意深く観察し、質問してみた。

 

 

コレは悪口なのか。

 

否。

 

私を嫌いな人間が発しているか。

 

否。

 

今以上、必死になれと言う意味を含んでいるか。

 

否。

 

否?

 

そうなのだ。

私が勝手に意味付けしているだけじゃないか。

 

応援してるのか。

 

然り。

 

良かれと思って言ってくれているのか。

 

然り。

 

そうだ。

 

それなら。

 

勝手に都合良く捉えればいいのだ。

色々な側面から、自分が一番しっくり来る方法で。

 

考えろ、調べろ。

思考、思索を止めるな。

 

そしてとうとう見つけた。

 

英語から。

 

「hang in there」

 

という、言葉。

 

日本語訳は「頑張れ」

 

なのだが、直訳すると。

 

—そこにぶら下がっていろ。

 

…良いじゃないか。

 

頑張れのイメージがガラリと変わった。

 

ぶら下がり、耐える。

それも頑張れでいいのだ。

自分は変えない。

マイペース。

何のことはない、普段の自分じゃないか。

 

それからは、人様から、己の内側から、色々な所から出てくる「頑張れ」は、

 

「ぶら下がれ」

 

に変換してみた。

 

すると、どうだ。

 

勿論全てでは無いにせよ、上手く行く事が多くなってきた。

 

今までより落ち着いて、物事を見られる様になったからだろう。

 

考え過ぎたって良いじゃない。

疲れたって構わない。

こうやって何処かにたどり着ける時もある。

 

It's my life

 

 

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M→N

12月31日、大晦日

PM7:00

大阪上空。

 

ヘリコプターかドローンか分からない。ビル群をカメラが捉えている。

 

何処かで和太鼓を叩いている音が微かにきこえてきた。

 

しばらくすると、千葉繁さんのナレーションが始まる。

 

—時は戦国。世は乱世。

群雄割拠のこの時代。

 

C、R、W、色々あれども、待てど暮らせど、どこにも無い。

 

無いのなら

 

 作ってしまえ

 

  不如帰

 

ジャンル人数何でもござれ、決まっているのはただ一つ。

 

4分間の時間のみ。

 

己がお笑い魂をそこに叩き込み、天下統一を成し遂げろ。

 

ABCDEFGHIJKLときて、

 

Mの次には何が来る?

 

「N」

 

Nは、

 

NEWのN。 

 

NEXTのN。

 

そしてそしてそして、

 

ネタの

 

N。

 

N1グランプリの開幕だ。

 

ナレーションの間、映像は大阪城に近づいていく。

無数のサーチライトがお城上空を無秩序に動き、辺りを照らす。

 

天守閣ちかくで、直径2m程の大太鼓を叩いてる人が写ってきた。

 

カメラが地上に近づく。

 

褌一丁で、一心不乱に鉢を振り回す。

魂のこもった演奏だ。

ナレーションが終わってまもなく。

うち終わり、こちらを向く。

 

高田延彦さんだ。

 

—天下を狙うお笑いモノノフ

 

出てこいやー

 

そして、画面はスタジオへ。

司会の今田耕司さんと上戸彩さんがマイクを握る。

 

—さあ、始まりました。N1グランプリ。司会は今田耕司と、

 

上戸彩です。

 

—えー、M1と何が違うんでしょうね。

 

—基本的には、全く一緒です。

 

—いやいや、これだけ高田さんにやってもらって、一緒て。私たちで話してても仕方ありませんので、責任者に来てもらいましょう。

 

—審査員の方々の登場です。

まずは、審査委員長、ダウンタウン松本人志さん。

 

他数名が紹介され、皆席に座る。

 

—兄さんどないなってまんの。N1って。

 

—うーん。まあ、今言う事かどうかはアレやけど、漫才の形というか何と言うか、変わってきてるやん。コレを漫才って認めるか認めへんか。そんなんで、評価っておかしくないかと。

おもろいヤツがおもろいでええんちゃうかって。そんで、M1が一番夢あるやん。

 

—いやいやいや、R1にもWにも夢ありまっせー。

 

—まあまあまあ、ね。流れ的に、M1がN1になるのが1番自然じゃない?一年の終わりに、一番オモロい芸人決めんのもええかなと。

 

—まず、平日の深夜に一回やってみてからでも良かったんちゃいますの?

 

—うーん。ここにいる、審査員達は間違いなく、実力者なんで。誰がチャンピオンになっても、異議はないですよ。ね。

 

—皆、映画のアバターかと思うくらい青ざめてますやん。

 

—間違えた審査したら、僕が、年越させないんで。

 

—兄さん時間も操られる様になりはったんでっか。

 

時間が無いのか、上戸彩さんが遮って進行。

 

—さあ、エントリーナンバー1番。

YES!アキトさんです。

 

ゲレゲレゲレオーオーオーオーオー

 

—ダァブルゥプァツィンクオォ!!

 

 

私はお笑いが大好きだ。 

 

 子供の頃、関西ローカルで「四時ですよーだ」という番組を月曜日から金曜日までやっていた。

 司会は、ダウンタウン。友達を失う程、放課後は毎日釘付けになった。

 

 私が生まれた1970年中盤は、ビートルズや長嶋選手、ピンクレディなど日本中が熱狂した時代が過ぎ、何か冷めていた様な気がする。

 

 その中にあって、ダウンタウンは少なくとも私にとってのヒーローであった。

 

 特に松ちゃんのボケは、合気道の達人の様に、力を使わず相手を爆笑させる。

 

  発想の天才。

 

翻って私はそんな面白い言葉が一つも浮かばない凡人である。

早々にお笑い芸人への道は諦め、尊敬と憧れの対象になっていった。

 

そんな中、始まったM1グランプリ

当時、優勝賞金1000万円は賞レースとしては破格。

 

私はテレビに齧り付いた。

ブラウン管越しにヒリヒリした緊張感が伝わってくる。

 

芸人人生を賭けた戦いがそこにはあった。

 

初期のM1は、

 

例えるなら

 

ボクシング。

 

ボケもツッコミも高次元でまとまっているオールラウンダー。

 

軽妙なフットワークでボケを連発するスピードスター。

 

溜めに溜めた間から、渾身のボケを放つ一撃必殺タイプ。

 

変わった視点から、不思議なワールドへ我々を誘う変則フリッカーデトロイトタイプなどなど。

 

そういったスタイルで、口から発せられる

 

言葉

 

で雌雄を決していた。

そして、開催10回目でM1は一旦終わる。

 

そして、2015年より再開された。

 

最近のお笑いも私は理解できている、つもり。ランジャタイも、ヨネダ2000も、マジカルラブリーも、勿論面白い。

 

ただ、やはり、漫才かどうかが気にかかるのだ。

 

後期のM1は言うなれば、

 

総合格闘技

 

 

きっと、審査員達もそんな理由で点をつけ難いのだろう。

 

 

冒頭に書いたのは私の願望だ。

これなら、すんなり見る事ができる。

 

M→N。

 

「お笑いバーリトゥード

 

が、私は見たくて仕方がない。

 

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マイペース

またまた、三重県に出張。

今回は、そこから大阪に行く予定。

 

三重の仕事は昼で終わり、大阪に向かう。

時間はギリギリ。

 

でも行きたい。

 

間の奈良県で。

立ち寄ったソコは。

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天下一品様。

そして、5月は私の誕生月。

 

なので大好きこってりラーメンの隣には、

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チャハーン。

f:id:necosiri7:20230513192806j:image

何と、チャハーン定食。

贅の極み。

 

 

どうしてこれだけ、私がありがたがるのかと言うと、うちの県に天下一品はたった

 

一店舗。

 

しかも、家から車で30分はゆうにかかる。高速道路を使っても、だ。

 

行こうにもなかなかラーメン一杯の為に行ける距離では無い。

少なく見積もっても5年振りの天一様。

 

何味とも形容し難いスープは、私の味覚の凹凸にピッタリハマる憎いあんちくしょうだ。

 

愛しむ様に箸を進める。

 

鉢に書かれた、

 

「明日もお待ちしてます。」

 

の文字。

 

次はいつ食べられるだろう。

そんな邪念は今必要無い。

 

気がつけばスープ一滴残さず平らげてしまっていた。

 

ああ、大満足だ。

 

最近、疲れていたのかネガティブな記事もアップした。

 

私のブログの目的。

 

「自分が楽しむ」

 

これを見失ってしまう程、誰かに評価されようとしていた。

そりゃ疲れるよね。

 

大好きなラーメンに癒され初心を思い出した私。

 

ほな、ぼちぼち行こうか。

 

 

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ガンプラ FUN TO BUILD CONTEST 2023に応募してみた。

どうも、猫しりです。

 

いつもとは違う文体で今回はやらせてください。

 

今までやりたいと言っていた、ガンプラの色塗り。

 

ようやく形になりましたので、ご報告いたします。

そして、初心者のくせに、コンテストに出す暴挙。

 

出したのは、

シャア専用ザク

 

戦国時代に、伝来したのは、鉄砲ではなく、

モビルスーツ

だったら。

 

それを、雑賀党鈴木氏の棟梁のである、

雑賀孫一が乗るとしたら。

 

こんなイメージを膨らまし、色を塗ってみました。

f:id:necosiri7:20230504205439j:image

 

慣れない手でエアブラシを使って、ようやく完成にこぎ着けました。

 

所々黒が見えているのは、根来塗りの技法っぽくしたつもり。

 

 

実は、私には塗りのお師匠がいます。

 

これを見せた所、

 

—可やな。

 

と言われました。

 

優良可の可。

 

—根来塗りっぽくって言うのならば、出品して良し。

 

はい。決して根来塗りだとは言わないです。「っぽく」って言います。

 

次は、も少し上手く作れたら良いな。

f:id:necosiri7:20230504205454j:image

おしまい。

https://twitter.com/necosiri/status/1654086618779893762?s=20

 

 

 

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bottom

教習指導員時代。

なりたての頃は空手の、

 

「百人組手」

 

の様に次から次へと迫ってくる教習をなんとかしのぐので精一杯だった。

 

指導要領に沿ってはいるものの、教えさせてもらいながら、

 

これでいいのか?

自分は出来ているのか?

 

不安で仕方なかった。

 

そんなある日。

 

社会学を専攻されている生徒さんとお話する機会があった。

 

社会学ってどんな学問なん?

 

—何でもです。

人が集まれば、社会です。

 

—へー。なんでもかいな。

広すぎやね。

 

と、その時は忙しさにかまけ、聞き流した。

 

あの時のなんて事ない会話。

ずっと引っかかっていた。

 

何故かこの一連の会話は、ボディブローの様に私の心を疲弊させて行く。

 

人間は一人では生きられない。

 

社会からは逃げられない。

 

そんな事実を突きつけられた。

 

知っていたさ。そんな事。

 

今までの人生。

 

人気者の時もあったし、

いじめられっ子も経験した。

 

若いうちに、ヒエラルキージェットコースターに乗せられ、めちゃくちゃに上がったり下がったり。

 

私は、したたか疲れてしまったのだ。

いつまで、続くのだ。

こんなくだらない茶番は。

 

何処に居ても、組織の一員にならざるを得ない。

歯の浮くようなテンプレートの会話劇。

 

そんなシーンを見せつけられる度、私は拒絶反応を示す。

 

そして、指定席に座る。

 

社会不適合者の変わり者。

 

仕事を転々とした理由。

それは、くだらない世界ではない場所が何処かにあると一縷の望みを託したから。 

 

あの頃と比べると随分と泳ぎが上手くなった私だが、たまにこんなエアポケットに落ちてしまう。今回はどれくらいの間苛まれるのか。

 

そんな時。

 

以前購入した、野いちごの苗。

実は、一株を残し枯れてしまった。

 

—抜かないといけない。

 

そう思いながら放置していた。

 

すると、

f:id:necosiri7:20230430222120j:image

枯れた横から新芽が生えている。

 

小さい小さいそれは、私の貧弱な表現能力を遥かに超える説得力があった。

 

—そうやんな。

 

私は、私を知っている。

 

当たり前の事につまづいているフリをして、誰かに慰めてもらいたいだけなのだ。

 

ただの寝不足。

 

もう、寝よう。

 

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茶番

えー、ぶらぶら散歩なんかをしていますと、道端に財布が落ちてある。そんな事は本当に稀ですが、ありますわな。

その時、天使と悪魔が出てきて言い合いになる。そんな経験は今日いるお客さんの中にもあるんじゃないですか。

 

天使が、

さっ、交番に届けましょう。

一方で悪魔が、

ネコババしようぜ。

 

だめです。良いじゃねーか。だめだったら。オメー叩くんじゃねえよ。叩いてません。ちょっと強く触っただけです。それを叩くっていうんだよ。

 

なんて、押し問答。

気がつけば煙幕の中で手や足が出てきてしっちゃかめっちゃかになる。なんて。

あっし、漫画の読みすぎなんでしょうかねえ。

 

話は変わって。ここに猫しりっていうケチな男がございます。

こいつの頭ん中には軸になる私ってやつがおります。

その他、外野っていうんでしょうかねえ。天使と悪魔は勿論、

 

皮肉家

 

買うボーイ

 

そして、最近久しぶりに出会った

 

僕。

 

こんな連中が、こやつの頭ん中にございますオンボロ長屋の中にひしめき合っておるんです。

 

トントントン。トントントントン。

誰かが私の部屋をひっきりなしに叩いてやがるな。

誰だい、こんな朝っぱらから騒々しいったらありゃしない。

開けるよ、ちょっと待っとくれ。

 

あれ、えらい剣幕でどうしたんだい、僕さん。

 

これが落ち着いていられますかってんだ。

あの、皮肉家の野郎ですよ。

僕が知らない間にあんなのとつるんでたんですか。

側で聞いていてこっちまでムカっ腹が立ちましたよ。

口を開けばお前みたいなもんが、お前みたいなもんがあって。

あんなコテンパンに言われなきゃいけないもんですかね。

 

うーん。あれでも、一時期よりはマシになったんだけどねえ。言ってる事は間違ってないからよ。

 

そ、れ、で、も。

それでもですよ。人にこうしろああしろって言うアドバイスをあんなに頭ごなしに言われて素直に聞ける人間が居たらお目にかかりたいですよ。

かの有名な海軍大将、山本五十六も、

 

やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ

 

って言ってるじゃないですか。

じっくり人を見て、しっかり指導して、最後に褒めて伸ばすって。

コレですよ。コレ。

あんな奴の言う事なんて、聞いてやる必要無いですよ。絶対。

 

まあまあ、落ち着きなさいよ。

そうだ。買うボーイからいい物を貰ったんだよ。ちょっと待っとくれ。

 

奥に行って、私が何かゴソゴソしております。

暫くすると、良い香りがしてきました。

 

何ですかコレ?

 

異人から買ったんだと。

お茶だとアイツは言ってたよ。

 

それにしても真っ赤じゃないですか。

コレがお茶。

 

「せいろんてい」って言うらしいんだが。毒では無いだろうよ。

まあ、飲んでみようや。

 

ズズッっと二人飲みましたら、

 

ああ、旨し。せいろんてい。

 

コレ、美味しいですね。

緑茶とはまた違うコクと言いましょうか。

 

だねえ。落ち着いたかい。

 

いや、僕はまだこれくらいでは。

そうだ。アイツ自分の事、皮肉家って呼ぶなって言ってましたよね。

じゃあ、他の名前で呼んでやる。

何にしようかなあ。

そうだ。

このお茶に引っ掛けてやろう。

 

「正論帝」だ。

 

正論しか言わない、愚帝って意味です。

正しいからってなんでも言っていい訳じゃ無いぞ。

お前もお茶にして飲んでやるわ。

わはは。

 

まあまあ、その辺にしときなさいよ。

 

と、嗜めるか嗜めないかのその時。

 

おいおいおい。

黙って聞いていたら、いい気になりやがって。この長屋の壁の薄さを知らねえって訳はねえだろう。

 

皮肉家がずかずか部屋に入ってきた。

どんと、2人の間に座ります。

 

いいか、お前は最近久しぶりに会ったから知らねえだろうがな。

俺はコイツのふげえねえ人生の一部始終を見てきてるんだよ。

優しく言えだあ。

褒めろだあ。

最初はやってたんだぜ、俺も。

でもよ、ぐるぐるぐるぐるおんなじ所を回ってるのを見せつけられてみろ。

苛々してくるんだよ。

こっちが。

最後まで人の話は聞かねえ、焦って切り抜けようとする。

結局、何も得られず、みっともなくひっくりがえる。

 

おい、僕。

お前なら、どうするんだよ。

コイツをよ。

おい、黙ってないで何とか言ってみろ。

 

ひいい。お助けえ。

 

皮肉家の勢いに負けて、私と僕は部屋からケツをまくって逃げていきました。

 

けっ、お前らみたいなもんに、俺の気持ちなんて分からねえよ。

どいつもこいつもふざけた野郎たちだぜ。

 

何が、正論帝だあ。

 

はは。

 

…それだけは褒めてやろう。

 

旨く俺を

 

茶化しやがった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

構成。

文章で言えば、

起承転結。

序破急

 

私の文章は、

こんな難しい事、微塵も考えていない。

いや、考えられない。

 

何故って。ポンコツだから。

 

辛うじて、

 

下手な歌。に例えられようか。

 

Aメロ、Bメロ、サビ。

フェードアウトで終わろうか、それとも、尻切れトンボでトンズラ。

未だにそんなレベルだ。

 

パフェ。

妻とお付き合いさせて貰っていた時、デート先として良くカフェに食べに行った。

妻は、普段は少食だが、甘い物は

 

別腹

 

と言わんばかりに、ビールジョッキサイズのパフェをたいらげていた。

 

私は側で、スプーンを持って妻のを

 

啄む程度。

 

一人前全部食べられる自信が無いのだ。

 

それでも、色々なパフェを勉強していると、それぞれの

 

世界観

 

が見えてきた。

 

メインのフルーツは何か、それを引き立てる為の

 

構成

 

がある。

 

ここでスポンジを持ってくるのか、ジュレで行くか、はたまたソースか。

それを、階層にしていく。

 

そして、食べる側にも、委ねられている

 

匙加減。

 

ソフトクリームやアイスクリームを、

ソロで。もしくは、匙をグッと突き立てて、味の重奏を楽しむ等。

 

正に、味のオーケストラだ。

 

様々なパートがある中、共通して出演している名バイプレーヤーが居た。

 

それは、

 

コーンフレーク。

 

かさ増しとの意見もあるそうだが、私は必要だと考えている。

甘い旅路の中、小休憩したい時、丁度いいアクセントになる。

 

寧ろ、あって欲しいと思う。

 

そして、本題。

この間、家族でロイヤルホストに行った。

 

目的は勿論、

 

パフェ。

妻が、前からもう一度食べたいと言っていたから。

何やら他とは違うらしいのだ。

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注文したのは、ホットファッジサンデーと苺のブリュレパフェ。

 

問題は、写真の苺のブリュレパフェ。

 

外から見ると、コーンフレークの層が無い。

最初のキャラメリゼで少し香ばしさはあったものの、それだけで、この長い甘路を乗り越えて行けるのか。

 

心配になりながらも匙を進めた。

 

すると、何と言う事でしょう。

 

中腹に差し掛かろうとした所で、

こりっと歯に何かが当たった。

そこから、やってくる木の実の香ばしさ。

 

—それを感じさせることができるのはコーンフレークだけとでも? 

 

ロイヤルの名は伊達じゃ無い。

それはエゴだよ、猫しり。

サクサク担当は他にもあるんだ。

 

気がつけば、私は拍手をしていた。

 

—な、違うやろ。

 

コクリ。

 

パフェの道は深く、

 

甘い。

 

追記。

友人に指摘されたのだが、

この木の実。

ピーカンナッツと言うらしい。

香ばしく、非常に上品なお味でした。