表と裏の高速回転

色々な気持ちを忘れない様に

マイガシャポンドリーム 第4回

私は、あまりしてこなかった様に思う。

 

集積所へのゴミ捨てに始まり、ご飯の支度や、色々な場所へのお使い等の、

 

「家の手伝い」

 

と言うヤツを。

 

ただ、

 

アレ一つを除いて。

 

母親が夕飯の準備をしている。

 

私は決死の覚悟でそこへ向かう。

 

下手をすれば命に関わると真剣に考えていた。

 

その名も、

 

「風呂の湯沸かし」だ。

 

団地に住んでいたあの頃。

我が家では、バランス釜と言うシステムでお風呂を沸かしていた。

 

うん。水は風呂桶に充分溜まっている。

 

さあ、ガスの元栓をひねろうか。

そして、上部のツマミを押しまわす。

ツマミは押し込んだまま、下部にあるハンドルを回し、「かちっ」と鳴らす。

 

ツマミはそのままで、20秒程我慢。

 

そろそろだ。

 

3と書いてある所迄、勢いよくツマミを回す。

 

—頼むぞ。

 

 

—ぼっ。しゅわ〜

 

よし。 

 

一回で成功し、ほっと胸を撫で下ろす私。

 

日によって何回も失敗する時もあった。

 

行為を繰り返しながら、私はよからぬ事を想像し始める。

 

そう、それは、

 

出したガスの行き場。

 

ひょっとしたら、そこかしこに隠れていて、何回目かの「かちっ」で、爆発するのではないか。

 

そんな、ハラハラしながらお手伝いをした思い出。

 

それがなんと、ガシャポンに。

 

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その名も、

 

「♾️(無限)バランス釜」

 

うん。

個人的な趣味全開。

 

賛同者は、っと、

ひいふうみい…。