私は、ティム・バートン監督の作品が大好きだ。
すみずみまでこだわり抜いた世界観。
何処を切り取っても愛を感じるキャラクターや風景。
好きなことを仕事にできている感覚を皆に等しく分け与えてくれているような、そんな幸せな気持ちにさせてくれる。
そして、彼の世界は楽しさの中に物悲しさが含まれている。
私の中で言う所の
「サーカス」
に似ている。
その作品の中でも取り分け、私は「シザーハンズ」が好きなのである。
ジョニー・デップ扮するは、人造人間エドワード。手がハサミの主人公。
洋画だからなのかわからないが、全く違和感無く世界に入り込めるのは、ジョニー・デップたる所以なのか。母性を惹起させるようなかわいさを随所に散りばめ、朴訥なキャラクターを魅力のある存在に引き上げている。
私が言えた立場ではないが、非常によく出来た映画だ。
後、シザーハンズを見ると、セットで出てくる思い出がある。
それは小学校の文集。
私の手元にはもう無いのだが、将来の目標を皆が書き記した冊子だった。
めいめい、警察官やコックさん等、なりたい職業を書いていた。ちなみに私は書道の先生。唯一、小学校時代にしていた習い事。
その中の一人が裁縫が上手くなりたいと書いていた。
私は器用ではありません。
武器用です。
と。
どうしても、セットで思い出してしまう。