家庭を持つ。
自分では無いが他人でも無い人達と同居している。
今でも何か不思議な感覚にとらわれる時がある。
価値観がそれぞれにあり、時には衝突し、迎合し、まるでそれは粘菌の様に形を変えながら何処かに向かっている。
向かっていて欲しい。
これは、私の願望。
…いやいや、今回はそんな大それた事を言いたいわけじゃなく。
食べ物の話。
一人者であったなら、きっと食べる機会が無かった。
そんな農作物に最近よく出会う。
キウイ。
半分に切ってスプーンで掬い、食する。
記憶では、小学校の給食で、食べたっきり。
濃い緑色の果肉は、
硬くてすっっぱーい!!
という、イメージ。
記事を書いている今現在でも、唾液腺を刺激され、口の中にうるおいを与えてくれる。
この間、食卓に並んでいたので、おっかなびっくり食べてみた。
きっと妻は、子供の栄養を考えて購入していたのだろう。
色が少し薄い。
一口かじると、
甘ーい!?
薄い緑色の果肉から、想像の2倍の甘さが、駆け抜けた。
次も、その次も甘い。
一つだけのまぐれ当たりでは無い。
全部が、甘いのだ。
正直、感動してしまった。
キウイ様、みくびっていた事を謝罪します。
これまたびっくり。
「デラウェアは
小さな
巨峰です。」
眼鏡がずれる程、甘い。巨峰並みに。
スーパーで売っていた、三百円ほどの山梨県産。
こんな値段でいいのか?と思う程。
一粒たりとも、あの時のデラウェアには無い味だ。
焼き芋。
スーパーにある、「焼きたてです」と置いてある。
紙袋に入っている「あの」焼き芋。
子供の頃、焼き芋といえば、パサパサしている、筋が口にあたる。
喉が詰まって、水分が欲しくなる。
あまり良い思い出がなかった。
今回食べたのは「紅天使」
「つ、月影先生!!」
甘いのは勿論だが、最早これは、
ジュースやん。
芋ジュースやん。
ジャジャジャーン。
令和。
焼き芋は飲む時代。つって。
隔世の感。
農作物達は、私の知らない所で進化を遂げていた。
皆様も一度、たべてみたら?
おいしーから。