去年の一月。
惑星
「私」
より発射された
「猫しり」
は、コチラの心配をよそにぐんぐん上昇していった。
みるみるうちに対流圏、成層圏を突き抜けて行く。
何処まで上がるかハラハラしていたが、気がつけば衛星軌道に器用に乗っかり、私の周りをクルクル回り始めた。
そして、遥か上空から私の様子をつぶさに報告してくれる様になった。
普段思い出さない昔の事。
自分では気付かない様な一面。
あの時の気持ち。
上から、落ち着いて客観的に私を見ていると、
なんだ。
私は、ちゃっかり人生を満喫しているではないか。
当時は慌てて焦ってすっ転んでばかり。
何一つ掴めていない。
と、思っていたのに。
悪い話も勿論ある。
楽しい事ばかりじゃない。
そんなのは、当たり前だ。
いつか、全部
「笑い話」
にする為に、私はこれからもhang in thereするつもりだ。
そしてまた、猫しりは「私」の影響を殆ど受けない場所での、自由かつ、独自の動きが可能となった。
そこでは、様々な試みが行われている。
小話や、筋トレ、旅の記録。
そして、プラモ作成。
そうそう。忘れない内にご報告。
先日、出品させて頂いた「ガンプラFUN TO BUILD CONTEST 2023」
特別賞にはもれてしまったが、なんと、
抽選で選ばれる
FUN TO BUILD CONTEST 2023賞
に当選した。
パカリ。
ガサリ。
ジャーン。
ありがとうございます。
バンダイナムコ様。
家宝にいたします。
遂に、猫しりは私の中での、
観測衛星、
二つの機能を獲得したのだ。
それにより、何が変わったか。
今までは、自分のアイデアを
「完結」
させてこなかった。
それが、今はどんな形であれ終わらせる事が出来る様になった。
これは、自分にとっては画期的な変化である。
ふと思った小さな気付き。
それを膨らませて話にする。
とても楽しい作業となった。
ん?
次のネタが上空しりより降って来た。
なになに、
「死中ニ活ヲ求ム」
…少し考えさせてください。