表と裏の高速回転

色々な気持ちを忘れない様に

出世

今週のお題「デスクまわり」

 

 私は、机運が悪い。

 

 3兄弟の末っ子に生まれ、何かにつけて「おさがり」ばかり貰っていた様な思い出。

 

 机まで、「おさがり」。

 

 これは大人になった今もよく分からないルールだった。

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 まず、一番上が机が必要な年齢になる。欲しい机を買ってもらう。

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 程なくして、二番目がその年齢に達する。すると、一番上が使っていた机を二番が貰い受ける。

 一番上は、その時に欲しい机を買ってもらう。

 

 そして私がその年齢になる。

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 二番目が新しい机を買って貰い、私は一番上の机を貰う。

 

 私は、末っ子なので次に渡す相手が居ない。必然的にずっと、その机と過ごす事になった。

 

 上の2人は、豪華な書棚付きの格好の良い机。

 

 私のは、良く言えば、2人の時間を蓄積した、ビンテージ品。所々傷がつき、擦って貼る剥がせないシール等がはられていた。

今の私が見ると垂涎のアイテムやガラクタなのだか、当時の私はそんな事思える筈もなく、理不尽を噛み締めていた。

 

 そして、社会人となった。

 

 最初の会社は、勤めて一年位で嫌になり、転職活動を始めた。

 

 その時出会った本に「自分の机がある会社を選べ」と書かれており、今の会社には自分の机が無いからダメなんだと盲目的に信じた。

 

 それから幾年月。

 

 今、履歴書を書けと言われたら、職歴欄は一枚には収まらない程転職を繰り返した。

 

 それまで一回も自分の机を手に入れた事は無かった。

 

 一度チャンスがあった。

 机が手に入る職場に就職できた。

普通のオフィス机。それを半分づつ使えると言う事を聞き、凄く嬉しかった。半分でも、マイデスクが手に入ると。

 

 だが、入社の時期に新しい建屋に移動することになり、オフィスは食堂の様に、テーブルと椅子が並ぶ仕様となった。

 

 私物は縦長のロッカーへ…。

 

 そして、今現在。

 

 職場にある、食卓の様なテーブルにパソコンが乗っている代物。

 

 そこが私の机。

 

 子供の頃の頃の机よりも、みてくれは悪い。ただ、職場に私用のスペースがある。

 

 当時の新しい机を与えられるよりもはるかに幸せである。

 

 何故なのかは分からないがそこの引き出しに昔のプロ野球カードを忍ばせている。

 

 当時の自分に照らし合わせて、出世を自慢したいのかも知れない。

 

 

 

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