先日、出張に行ってきた記。
使う高速は中央道。
のんびりと、急がず向かう。
前日に目的地へ到着し、泊まってから次の日仕事の、
所謂、前乗りである。
道中、色々なおやつを見つけては食べた。
富有柿ソフトに、
琵琶コーラ。
うん。なかなか。
名物に舌鼓を打ちつつ、移動する事五時間程。
場面は、長野県飯田市に移る。
取引先の方の案内の下、着いた先は居酒屋様。
ここで、勧められるがまま腹一杯美味しい料理を頂戴つかまつった。
馬刺しに始まり、ジンギスや、お刺身。
どれもコレも美味しい。
夢中で食べて呑んで、幸せ時間を満喫した。
ふう。一息つき、ふと壁に目をやると、メニューに書かれていない特別なアレを、私は見つけてしまった。
—ええ。いつか、挑戦してみたいと。
ずっと思ってたんです。
中々機会が無くて。
勇気も、かな。
でも、ここは本場なんですよね?
アレの。
じゃあ、いっとかなきゃ。
って。
全力を尽くしましたよ。
今は、うん。
晴れ晴れとした気持ちです。
などと、妄想していたら出てきましたよ。
飯田市名物。
おイナゴ様の佃煮。
おお、これが。
感じた第一印象は、なぜか
「リアル」
でも、お酒のせいなのか、躊躇なく自然と箸が伸びた。
一つ取り皿に乗せる。
—今晩は。
まじまじと観察しているとダメだ。
南無三。
素早く口に放り込み、一噛みする。
え。…コレ、
イケるやつやん。
食感はエビ。
そして、エビほど硬くない。
一つの塊として咀嚼し、嚥下できた。
私が今まで恐れていた、
「粉っぽさ」
「苦さ」
「部位が認識できる食感」
全て、無かった。
寧ろ食べやすくさえあった。
いやあ。ご馳走様でした。
人間のステージが一段階上がった気持ちになった私。
次回は、ザザムシに挑戦だ。
と、息巻いた。