成人の日の1月9日。
春かと思う程の陽気に誘われた結果、
サイクリング
をしよう、という話になった。
娘は既に出かけた後だった為、参加者は私、妻、息子の3人。
走る順番は先頭から私、息子、妻。
—スピードは絶対に上げてはならない。
うずうずする心を必死で抑え、普段自動車で走る道を征く。
目標は、某古本屋さん。
そこなら息子は一緒に行ってもいいと宣ったから。
欲望の引力に引かれ、小惑星探査機はやぶさ並の出力で漕ぐ事20分。
目的地へ到着。
息子は30分程の滞在の間に、名探偵コナンを数冊採取出来た。
ここを、銀河の端と捉え、我々はまた衛星軌道に乗り、くるりと一周して家に帰るルート。
出発し、大通りを真っ直ぐ走る。
やがて、超巨大な建屋の某ボウリング場に近づいた。
ここで、スイングバイ加速して軌道に乗る
筈だった。
普段は自動車に乗っているの事が多く素通り出来るのだが、明らかに質量の違いから、某1に引き寄せられていく私。
—抗えない。
はっ。
気がつけば、ゲームセンターに居た。
—見るだけだよ。見るだけ。
プライズが一杯並んでいる、アステロイド群を避けて行く。
その中の一つ、
「スウィートランド」
お菓子落として手に入れるプライズマシンに目が止まった。
板チョコがうず高く重なっている。
もう、タワーですよ。塔。
チョコは大好きな私。
そいつが、
ゆらゆら
しているのだ。
ゆらゆらゆれる揺らぎの催眠に拐かされ、私はふらふら100円玉を入れてしまった。
掬うのは基本、チロルチョコ。
そいつを押して落とす。
??少し動いた?よね。
これは。ひょっとしたら。
息子も妻も財布を出し、変わる変わるボタンを押した。
敵も一筋縄では行かない。
一つも掬えない時もあり。
でも、もう引けない。
10回程プレイし、妻の番。
神の一手が炸裂した。
なんと、板チョコを掬ったのだ。
堰を切ったように雪崩落ちるチョコレート達。
手に入れたのは以下写真。
板チョコ30枚。
その上、眩いばかりの光を放つ、
GODIVA様がいらっしゃった。
ははあ。
チョコレート界の「神」
こんな所におわしますとは。
丁重に袋に入れ、我々はここを後にした。
食レビューは、また後日。
こんどこそ、高級なチョコを、
Don't think! Feel.
で、食しようと思う。