先日、スゥイートゥランドにてgetしたチョコレートを食べるときが来た。
ただ、それだけだ。
以前の記事で書いたのだが、
高級な物を食べる時に、私は考えすぎてしまうのだ。
心から楽しめない。
食べ物以外なら、出来る様になってきたのだが、どうしても、邪念が入り込む。
今回こそは。
しかし、またもや私は大きなミスを犯してしまった。
テラから家に帰って、チョコをテーブルに広げた際、
—元は取れてるよなぁ♪
なんて言いながら、つい、このチョコの
「価格」
を調べてしまったのだ。
何と、
691円。
二粒で。
一粒300円超…。
混乱し出す私にブルースが、
Don't think! Feel.
はっ。そうでした。
気を取り直し、
オペナボックス
なんか書いてる。
最近のスマホは凄い。
写真の文字をなぞると認識した。
そして翻訳。
"レオフリック卿の妻であるゴディバ夫人が臣民の課税に抗議したとき、取引が成立しました。ゴディバ夫人はコベントリーの通りを走り、「彼女の長い髪に何も身にまとどまり」、人口が閉鎖された建物にとどまった場合、彼らの税負担は解除されます。翌朝、彼女は有名な乗り物に乗り、市民は優雅に中にとどまり、レオフリックは約束を守り、税金を減らしました。レディ・ゴディバは多くの人の心を勝ち取り、彼女の伝説は何世紀にもわたって深まり続けています。彼女の情熱、純粋さ、官能性、スタイル、大胆さは、ゴディバチョコレートの魅力的な箱の中で、それらを味わうすべての人々の心を勝ち取ることは確実です。"
??
よく分からないが、GODIVA夫人は凄いという事なのだろう。
間の紙をそっと取ると、
宝石の様な二つのチョコが現れた。
まるまる一人で食べるのはどうしても気が引ける。
と言う訳で、妻と半分こ。
先ずは左側。
妻齧る。
…
—ふんふんふん。
?
—あーね。
?!あーね?!
—成程。
—ういっしい〜
このチョコ、喋るのか?!
その上、談笑していた?
—はい。
残ったチョコを渡された私。
ブルース!助けてくれえ。
祈りながら、目を固く瞑り、
オペナマウス。
感じろ、感じろっ!
少し、ビターな感じがする。
もっとだ、もっと、足りないぞ。
妻は話していたんだ。
私も。同じ様にぃ。
必死で味覚に集中する。すると、瞑った暗闇の中から、誰かが走り寄ってくるではないか。
誰だ?
竹野内豊さんだ。
すれ違い様、
—映画「イチケイのカラス」宜しく。
番宣?
混乱する私を横目に妻がもう一つ、右側のチョコを渡して来た。
次のは、甘いミルク感が強い。
また、誰か来たよ。
小関裕太さんだ。
満面の笑みを湛えながら通り過ぎて行ってしまった。
もう、引き止め対話する気力は私には無かった。
結局、この間の二の舞じゃないか。
そして、家にはGODIVAがまだ二種類残っている。
食べる資格があるのだろうか。私に。
糸口さえ見つからない。
途方に暮れていると、
—敗北はココロの声である。
真に負けを認めるまで、誰も敗北しはしない。
リー?
そうだ。まだ私は認めていない。
次だ次。
今度こそ。
美味しく。楽しく。頂いてやるのだ。