表と裏の高速回転

色々な気持ちを忘れない様に

重み

今週のお題「人生で一番高い買い物」

 

 私は一応、

 

 「世帯主」

 

 と言う肩書きを、世間様より頂戴している。

 

 その立場上、必要に迫られ、家や、自動車など、所謂高価な物を購入した。 

 

 それらには、家族の希望等色々な気持ちが混ざり合い、私色がそんなに反映されているとは言い難い。

 

 そこで今回は、先日より申し上げていた一万円小遣いシリーズの中で、一番高価な物を紹介したい。

 それなら、混じり気なしの私色100%が表現されている筈である。

 

 記念すべき第一回目のアイテムは、

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「オメガ スピードマスター デイト

323.30.40.40.06.001」

 

  これを買うのに3年程の期間を費やした。

 何せ、どうやっても小遣いは毎月最大一万円しか増えないのだ。

 それを、節約に節約を重ね少しずつ積み上げた。

 

 この時計を選んだ理由は、

 

 「不変」

 

 いつまでも、価値が変わらない。

ずっと好きでいられるデザイン。

それには自信があった。

 

 ただ、相手はオメガ。

 

 高級時計界からすると、安価な部類に入るのだろうが、私から見るととんでもない高い壁である。

 

しかし、

 

「人生はネタ」

 

と私は公言している。

 

 そのネタの中に、時計のメッカである、スイス産のオメガをつけて私はどう感じるのか、何か変わるのか。

 

 どうしてもやってみたかったのだ。

 

 そして、消費税が10%に引き上げられる前に購入を決意した。

 

 その頃になっても、一年分位小遣いが足らず、前借りと言う奥の手を駆使し、何とか手に入れる事ができた。

 

 通販サイトで信頼できそうな業者より届いたそれは、宝箱の様な木箱に入っており、自分を特別な存在へといざなってくれた。

 

 時計自体は、ズシリと重く、便利さとは対極をなしているが、

 

「付けている感&高級感」

 

は、頭抜けている。

 

言うなれば、時計界の

 

「タキシード仮面様」

 

である。

 

 今のところ、入学式など、スーツを着る行事ごと位で、両手で足りる程の回数しか嵌めていない。

 

 普段使いにするには、あまりに身分の違いを感じてしまう。

 

 そんなタキシード仮面様は寝室の時計が並んでいるケースに鎮座されている。

 

 それを眺めるガラス越し、ニヤケ面が写っているが、清々しい程に気持ち悪い。

 

 私にもこんな顔が出来るんだ、と驚き、安心している。

 

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根幹

今週のお題「何して遊んだ?」

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 私は「落書き」が大好きだ。

 

 描くものさえあれば、何処でも1人でも楽しめる。

 誰の干渉もない、数少ない私の自己表現方法だ。

 

 ただ私の事。変なこだわりがある。

 

 大きな画用紙や、スケッチブックに描くのはあまり好きでは無い。というか、落ち着かない。

 

 ノートの上の余白や、教科書の隅っこに5センチ角程の絵を描くことが好きなのだ。

 

 しかも、授業中に。

 

 周りがノートをとっている。その中で、私は「落書く」。

 

 今思えば、背徳感だろう。

 

 得体の知れない感情がクセになり、先生の目を盗んでは、落書きに勤しんでいた。

 

 そんな、バカな私だが、大学生になる事ができた。

 

 人間不信。

 

 あの一件から、いまだ脱却できず、もがいていた頃。

 

明るい彼が話しかけてくれた。

 

ワタシミタイナモンに。

 

次の日も、その次の日も。

 

成程。

 

分かった。

 

これは罰ゲームなのだ。

 

何かの勝負に負けた彼が、私と仲良くなるという。

 

 後日、赤いヘルメットを被り、大成功の立て札を待ち、私の前に現れるだろう。

 

 自虐ネタは慣れっこだ。

 付き合ってあげよう。

 

そんな中。

 

講義中、並んだ机で回したノート。

 

「絵しりとり」

 

上記の絵を私が描いた。

 

 彼は声なく笑い、難なく次の絵を描いた。

 

これが、分かるとは。

 

赤メットは、今現在も現れていない。

 

私は彼を恩人、又は、親友と呼んでいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霹靂

 

necosiri7.hatenablog.com

 

 「最優秀賞」

 

 今までの人生で初めての賞を頂いた。

 

 タカラトミーはてなブログ特別お題キャンペーン

 

 子供の頃と、息子との思い出を繋ぎ合わせて応募してみた。

 

 受賞できて、凄く嬉しい。

 

 私自身、思い返してみても、作文は得意だった訳では無いのだが。

 

 小学校時分、校内で行われた読書感想文発表会。

 

 学年毎に男女一人づつ選ばれ、皆の前で朗読する。

 

 一年生の時、私が何故か選ばれた。

本の名前は今でも覚えている。

 

「燃える貨物列車」

 

「何故か」と描いたのは訳がある。

私はこの本を

 

 

 

ほぼ読んでないのだ。

 

 

 

図書室で、分厚い本を借りる私。

 周りの羨望の眼差しが痛いぜ。

と、格好をつけて借りた。

 それだけが目的。最初から読むつもりなど毛頭ない。

 行儀悪く立て膝をついてパラパラとめくっていくと、挿絵が何枚かあった。

 

 劇画調の男性が燃えている貨物列車の中に居る。

 

これだ。

 

 ここのシーンを最大限に膨らませ、その男性に「熱くなかったですか」とか、「狭くなかったですか」と、疑問文を繰り返す酷い文章。

 

 これが選ばれた。

 

 体育館での発表を終え、壇上から降りる際、舌を出して怒られた。

 出したい気持ちは、今でも分かる。

 

 あの時よりは「こまし」な文を書けていると認めて頂いた。と、考えて良いのだろうか。

 

いや、

 悪い癖を今日はださずに、祝杯をあげようと思う。

 

 乾杯。

 

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core

 先日の事。

 

 私は、当時を思い出しながら、「喜」と言う題でブログを書いていた。

 

necosiri7.hatenablog.com

 

 

 作成も佳境に入り、締めに向かっていく。

 

 そして、結びの段落。

 

ビートたけしさん」と書いた辺りから、もの凄い感情が湧き上がって来た。

 

 押さえつける事も出来たのだが、幸い一人だったので、その感情のしたい様にさせてやろう、と放置してみた。

 

気がつくと、

 

 私は、

  

  ぼろっぼろ涙を流し、

  

   「おいおい」

   

     泣いていた。

 

 

 私自身、突然の事に、かなり面食らってしまった。

 

 泣きながら、少し残された「じぶん」で、注意深く私を観察しようと試みた。

 

 悲しい?ちがう。

 悔しい?違う。

 嬉しい?チガウ。

 

 結局その時は分からずじまい。

時間にして、10分程経つと、潮が引くように穏やかになった。

 

あれは、なんだったのだろう。

 考え続けて1週間。

 

 そして、

  

  今、思い出した。

 

 私は、 

  「泣き虫」

      だった。

 

それは、現在進行形であったのだ。

 

 

 オマエミタイナモンハ

 感情を殺す事で、初めて社会に認められる。

 

 皮肉家がこんな暴論で私に蓋をした。

 

 時代が、性別が、年齢が。

 背景も味方し、一斉に私を押し潰した。

 

 ワタシハ ワタシデイテハイケナイ

 

 こんな感じで本当に、私を偽り続け、

     つい、こないだまで生きてきたのだ。

 

 今年の正月の

   「事件」から、

 

necosiri7.hatenablog.com

 

  どんどん私が見つかる。 

こんな激情いつぶりだろう。

 

ああ、そうだ。

  

   あれは  

     人生で二回目の、

         私の「産声」

            に違いない。

              

          

          

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人間万事塞翁が馬

 今日は待望の仕事休み。

 

ハートチップル様に、

 「納豆スナック」様と呼ばれる別の神様がいなさる。と、親切なブロガー様が教えてくださった。

 

問題は、おられる場所。

 

そこは、凶暴なペンギン住まう、

鈍鬼放天(ドンキホーテ)城。

 

 ジャングル陳列という、摩訶不思議な呪術を使い、我々を混乱させる憎いお方の根城。

 

 私の住まいからは結構離れており、片手で足りる程の回数しか入った事なし。

 

 言うなれば、我々は赤子同然だった。

 

 ただ、虎穴に入らずんば虎子を得ず。

決死の覚悟で、城内へ。

 

 入ってすぐ、かぐわしい匂い。

焼きたての焼き芋が現れた。

妻がふらふらとそちらの方に。

いけない。

誘惑に打ち勝ってこそ、活路は開けるのだ。

 手を引き、什器の間に身を潜ませると、そこがお菓子コーナーだった。

 

 今回は、楽勝じゃないか。

 

 安堵したのも束の間、他の魅力的な商品が多すぎる。

 

!?

 

 もう妻の、

  

   妻のカゴが、

   

      お菓子で

     

        一杯じゃあ、ないか。

 

 私も、気づけば関係の無いお菓子を手にしていた。

 それはいい。それはいいんだ。

そっと妻のカゴへ。

 

 ときおり垣間見えるペンギンの視線を掻い潜り、

数数多のお菓子をかき分けかき分け目的のスティック様を探す事15分以上。

 

その結果、

 

 「納豆スティック様救出作戦」は、失敗した。

 

 私のレベルが低すぎて、お姿が見えないのだろう。

前回のヤマダ電機同様、私は経験値不足なのだ。

失意のうちに、命からがら逃げ出した。

 

 トボトボ歩いていると、沿道には黒山の人だかり。

 

暇だし、ついでだ。我々も何が起こるか待ってみた。

 

遠くの方から、白馬に乗った神様が現れた。

 

いや、

 

 将軍様

 

   だった。

 

マジ卍。

 

 

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「喜」

 小学校のお楽しみ会。

 

紅白歌合戦

 

を、私が発案し、司会を立候補した。

 

 そして、当日。

 

「さあ、トップバッターは少年隊で、

 

 

 仮面ライダー

 

 

 あの時の私は、これのセリフがどうしても言いたくて、率先して企画し、歌ってくれる人の根回しをした。

 

 審査員の友人は、あの素人名人会の大久保怜さん。のように、ヘッドフォンを片耳に当てる仕草で雰囲気を出してくれる。

 

 流行りのうしろゆびさされ組を歌うグループや、唱歌を歌う者など、さまざまなバリエーションがあり、会はどんどん盛り上がってくる。

 

大トリは、小林旭さんの

 

熱き心に

 

を、もちろん私が歌う。

 

 会が終わる時に、モノマネの十八番。

 

小森のおばちゃま

 

 を誰彼なしにリクエストされ、皆のまえで披露。

 

大爆笑をかっさらう。

 

そして、極め付けは通知表。

 

通信欄には、

 

「サービス精神旺盛で、皆を楽しませてくれました。」と、書かれていた。

 

 

誰なんだ。このパーフェクト超人は。

 

確かに、私の記憶なのだ。

 

 あの頃が自分の人生の中での絶頂期だった。

 

 あの「喜」。

 

あの時はまだあった。溢れんばかりに。

 

 

 

 

 

 

 それをこれから取り戻す。

 

 あの時代の私が、そのまま大人になった世界線

 それを、このブログで表現してみようと試みている。

 

 ビートたけしさんが、

「コイツはバカヤローだな」

 

 マツコデラックスさんが、

「アンタ、バカよ」

 

 って言われる様な、そんな自分が大好きな自分になるために。

 

 

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天邪鬼

今週のお題「サボりたいこと」

 

iDeCoやNISAが巷で話題だ。

株やFX、果ては仮想通貨まで、皆お金でお金を増やそうと、躍起になっている、様に見える。

 

私もそのビッグウェーブにのるしか。

と思いながら、ずっうっと、

 

サボっている。

 

正直なところ、やりたく無い。

 

 何故なら、私は宇宙一の小心者だからだ。

 相場の一挙手一投足を、仕事もプライベートも無く、ずっと見続ける。そんな自分の姿を容易に想像できる。

 

現在、色んなメディアがこぞって、

「物価が上がって来ている。

老後には2000万必要。」

と不安を煽り、投資を促している。

 

 そんな事は百も承知だ。

 

でも私は、

  通帳の残高が、

       減るのが、

           嫌❤︎

            なのだ。

 

嗚呼、小市民。

  小市民バンザイ。

 

 所で、私は今、月一万円の小遣いをもらっている。

 

 幼少期は買うボーイの名を欲しいままにしていたが、結構貧乏生活を経験した事もあり、大分謙虚になってしまった。

 

 そのお小遣いを、あぁでもないこうでもない、我慢しようか、思い切って使おうか、色々悩む。その事自体を楽しんでいる。

 

 そんな経緯で手に入れた物は、想いや物語が加味され、一つ一つが宝物となっている。

 

 後々一万円の小遣いシリーズをブログにて、綴って行くつもりだ。

 

 そんな事ばかり考えているので、投資に回す時間も金銭的余裕も無い。

のを良い事に、サボりながら、違う幸せを噛み締めている。

 

 

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